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ミニチュアダックスのリロくん リアルペットの作り方 羊毛・ペット関係記事

【リアルペット】ミニチュアダックスフンドのぬいぐるみ④【作り方】

羊毛フェルト作家のYuccaです。

現在、細々とオーダーを受けてリアルペットのぬいぐるみを制作しております。

まだまだ修行中の身でありますが、わたしの羊毛フェルト作品の作り方など、進捗報告を交えながらご紹介させていただけたらなと思います。

もしご興味がございましたら、ご覧になってくださいね。


STEP11 耳を付ける

必要なもの

・ブラシマット
・針が8本付けられるフェルティングニードル
・羊毛フェルト黒

ワンちゃんを作るとき、個人的にこの耳を付けるのが一番難しい作業です。

耳はただ適当に付けただけでは似ません。写真を見比べながら根気強く修正、修正の繰り返しでやっと似てきます。

まず、上記の写真のように耳の大体の大きさを紙などで作ってみたりします。カットする羊毛フェルトの量を決めるのに役に立ちます。

耳など薄いものを作るときは、ブラシマットという道具があると捗ります。

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ニードルも、8本くらい付いているものでやらないと、いつまで経ってもフェルト化しません。

針もボキボキ折れるので、替え針と一緒のこのセットを買っておくがお勧めです。

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同じ大きさの2枚の耳を作ったら、エイヤッと取り付けます。

ありゃー…似てません。

いつもここで心が折れます。ここまで順調なことが多いので、しばらく挫折感に苛まされます。

立ち止まっていても仕方ないので、モデルのワンちゃんの写真と見比べながら頑張ります。

スマホの編集機能を使って、どうすれば似るのかペン入れしてみます。

このくらいなら似てると言えるかなー?

耳は肉眼で見ているだけではうまく付いているかわかりません。必ず写真をチェックするようにしています。

 

 

 

STEP12 植毛する

必要なもの

・羊毛フェルト(黒、茶)

植毛のときが最も羊毛フェルトを消費します。

等身大全身ぬいぐるみ(超小型犬)の場合、ほぼ一色のワンちゃんの毛色の羊毛フェルトは、耳と合わせて4~5袋くらいは消費すると考えて材料を用意しておいたほうがいいです。

今回のこのリロくんの毛色だと、黒が4袋、茶色とベージュが1袋、白と灰とピンクは少しあれば大丈夫そうです。

植毛は、大体中指の長さくらいに切った羊毛フェルトを植毛したい部分に当て、真ん中位をグサグサ刺します。

根元をいろんな方向からグサグサ刺して、抜け毛がないようにします。ニードルは二本か三本のものを使う方がしっかりと植わりやすいです。

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とはいえ、完全に抜け毛を防ぐのは難しいです。たくさん植えてブラシをかけ、剥げてしまったらまた植毛するを繰り返します。

ブラシは本物のワンちゃん用のスリッカーブラシを使っています。

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植毛するとこのくらい太ります。1センチくらいかな。なので毛を植える前の体はちょっと細めくらいにしておいたほうがいいかもしれません。

毛を植え終えたところです。ペタッとしているように見えますが、あとでブラシをかけるので気にしません。

お尻にも毛を植えました。

 

チリチリと飛び出した毛は糸切りバサミでカットすると綺麗になります。

しばらくの間、気が向いたらブラシ→ハサミを繰り返します。この手間で見違えるほどリアルになります。

 

STEP13 顔を仕上げる

必要なもの

・羊毛フェルト(灰)

おヒゲの穴を付けます。

これをやるのとやらないのでは大分印象が変わります。

このヒゲの穴、普通黒を使うのだと思われるでしょうが、わたしは灰色を使う方がいいと思います。

白いワンちゃんだと薄い灰、茶色のワンちゃんだと濃い灰でやるのが自然な感じになります。

今回メインで使ったのはこんな感じの濃い灰です。

黒々としてしまった部分は、周りのフェルトを針でカリカリして毛羽立たせて隠すようにすると自然な色に落ち着きます。

 

STEP14 足を仕上げる

必要なもの

・樹脂粘土(黒)
・羊毛フェルト(茶、ベージュ)

いよいよ最後の工程です。

爪と肉球を、モデルの写真やネットで拾った資料を見ながら作ります。実際の前足後ろ足の大きさに合わせて樹脂粘土をそれっぽい形にします。

爪はこんな感じで、ちょっとてっぺんをとがらせるとそれっぽいです。

一日放置して粘土をしっかり固めます。

粘土が固まったら、足に取り付けます。
爪はこのように糸きりばさみで指の一本一本に切り込みを入れ、ボンドを流し込んで固定します。

後ろ足の親指(狼爪)はある子とない子がいるそうなので、要注意。
大抵のワンちゃんは、前足にしか狼爪はないそうです。

肉球はそれらしい位置にボンドで付けます。
後で周りに毛をはやすので、浮いたように見えていても大丈夫です。

一日放置してボンドをしっかり固めたら、人間用の爪切りで爪をカットします。

前足、後ろ足それぞれ肉球周りに毛をはやします。

まだ足の指は苦手なので、探り探りやっています。
指が一本一本独立したように見せるのがリアルな足を作るコツっぽいです。

具体的には、指に当たる小さな肉球はぐるりと取り囲むように毛を植え、肉球と肉球の間に溝があるように凹ませます。掌に当たる大きな肉球は、尖った方には毛を植えずへこませ、反対側のかかとの方には毛を植えて輪郭をぼかします。

爪回りも針でカリカリと毛を立たせて爪を隠すようにして、糸きりはさみで整えて完成!

 

完成作品

大きさは等身大よりは少し小さいかな~って感じです。

カニヘンダックスだったらこのくらいの大きさなんでしょうかね?

 


今回モデルになってくれた、ミニチュアダックスのリロくんです!

長らく一緒の時間を過ごせて楽しかったです♪
ありがとうございました!

 

 

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2020年の作品 ポット型 羊毛・ペット関係記事 羊毛フェルト作品集

【リアルペット】飛び出すスコティッシュテリア【ワンちゃん】

羊毛フェルト作家のYuccaが最初期に作った作品です。

実家で飼っている、母の最愛のスコティッシュテリアをモデルに作りました。

スコティッシュテリアといえばブラックのイメージですが、我が家のスコッチはウィートンカラー。

素朴な毛色が可愛いですよね。

羊毛フェルトではブラックよりもこのような淡い色合いのほうがリアルな感じを出しやすいです。
茶色やベージュ、アイボリーは色々な色味の羊毛フェルトが売っていますので。

ワンちゃんはリアルというよりは少々デフォルメを加えております。

完成形のポットは、タンポポ、アリッサム、マリーゴールドなどのフェルトフラワーに、樹脂粘土で作ったクロワッサンやプレッツェルのピックを刺し、ストライプのリボンで飾りました。

机などにちょこんと置けば、パッとお部屋が華やかになるデザインを目指しました。

今やこのポット型の作品は、私のお店で提供しているオーダーメイドワンちゃんの主要デザインのひとつになっています。

よくある全身ぬいぐるみよりも、お部屋に馴染みやすいですし、安定感があって飾りやすいですよ。

モデルのスコティッシュテリアのムギくんです。


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【リアルペット】ミニチュアダックスフンドのぬいぐるみ③【作り方】

羊毛フェルト作家のYuccaです。

現在、細々とオーダーを受けてリアルペットのぬいぐるみを制作しております。

まだまだ修行中の身でありますが、わたしの羊毛フェルト作品の作り方など、進捗報告を交えながらご紹介させていただけたらなと思います。

もしご興味がございましたら、ご覧になってくださいね。


STEP7 体の下地を作る

必要なもの

・ペンチ
・毛糸
・針金
・手芸綿

体を作る際は、針金で骨格を作ります。

こうすることで、体がふにゃふにゃになりません。

上記の写真は違う子を作った際のものですが、基本は同じで、

  • 首から尻尾までをくるくると巻きながら太い一本を作る
  • 前足、後ろ足の部分をくるくると作る

です。

どうせ隠れてしまう部分なので、不格好で構いません。

使用する針金は、太すぎるとフェルティングの際針が当たって邪魔、細すぎるとふにゃふにゃするので、太すぎず細すぎずな感じのものを選んでいます。

針金に毛糸を巻き付けると上に付ける手芸綿がなじみやすくなりますが、面倒なので省いてもいいと思っています。

手芸綿は当然トーカイさんのMOKOがお勧め。


手芸わた モコ(大)300g|クッション・ぬいぐるみなどの中材 トーカイ

MOKOのような固まりやすい綿を使うと、この体の肉付け作業はストレスフリーではかどります。

手芸屋には土台用の羊毛なども売っていますが、手芸綿に比べるとめちゃめちゃ高いので、ぬいぐるみのような大きなものを作るときはどんどん材料がなくなっていく様に手汗をかきます。

MOKO以外の綿を使うと、全然綿が固まらないのでイライラします。

その点MOKOは本当に優秀です。どんだけ使ってもなくならないし、針の一刺しでガンガン固まります。

MOKOを使ってからは他の綿は使えなくなりました。

近所にトーカイさんがある人が羨ましい……。

 

体の下地を作った際の写真を撮り忘れてしまったのですが、頭の大きさと見比べながら体を作ります。

細かいところは色付けの際に調整するので、この時は大体の胴体の太さ、前足後ろ足の位置、尻尾の位置に気を付けつつ綿を固めます。

この時点で綿はあまりガチガチに固まらないように、修正が可能な程度の硬さに保った方がいいと思います。

お座りさせるか、立たせるか、伏せさせるか、大体のポーズはここで決めておくのが無難です。

 


羊毛フェルト ニードル 針 / Clover(クロバー) フェルトパンチャー 3本針

体を固めるのは時間がかかるので、上記のような3本程度のニードルが付けられるものを使った方がいいかもしれません。

わたしは三種類のフェルティングニードルを持っており、1本のもの、3本のもの、8本のものを用途によって使い分けています。

 

 

STEP8 首を付ける

必要なもの

・手芸綿
・羊毛フェルト(茶)

首無し状態の体に首を取り付けます。

首と体の境目が違和感のないように綿で肉付けします。

写真では割りと真上とか斜め上とか、上からの角度のものしかないことが多く、首と体のバランスがわからないことがあります。

Googleなどで画像検索して参考写真を探してもよいですが、わたしはそれプラス、以下のようなものを参考にしています。


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色々な角度から見れるので、めちゃめちゃわかりやすいです。

リアルペットを作られる方には必須アイテムじゃないかと思います。

 

STEP9 足を作る

必要なもの

・手芸綿
・羊毛フェルト(ベージュ、茶、黒)

体と首のバランスが落ち着きましたら、わたしはまず足を仕上げるようにしています。

特に前足を仕上げると、イメージがだいぶ固まってきます。

前足を作るのはかなり難しいです。

Googleで画像検索などして、基本的な足の構造を頭に叩き込んでからやらないと、全く似ません。

犬は常につま先立ちをしている感じなので、かかとが地面についていません。かかとの部分とひじの部分、親指に当たる部分をうまく表現できたらいい感じになります。

指は一本一本丸めた羊毛を取り付ける感じで付けるとそれっぽいです。

足の裏が白っぽいワンちゃんは、指の間に白っぽい毛を入れてやるとそれっぽくなります。

爪と肉球は最後に付けるので、その時に細かいところは修正します。

後ろ足も同様に肉付けしておきます。

 

 

STEP10 体に色を付ける

必要なもの

・羊毛フェルト(黒、茶、ベージュ、ピンク、白)

モデルのワンちゃんの写真を見ながらひたすら色を付けます。

この時は毛並みとかあまり気にしません。

白の下地からいきなり毛を植えると、ブラッシングをしたとき毛が抜けて白い下地が見えてしまうため、ちゃんと色を付けておいた方が無難です。

尻尾も着色。

お腹は薄ピンクを乗せた後、白い毛をまばらに生やします。

そこまで目に付く部分でもないので、ざっくりとしかやっていません。

お腹の参考写真を送ってくださる方はあまりいないですし、似せるのは難しいです。

 

 

~次回に続きます~

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STEP4 顔の着色

材料

・羊毛フェルト黒、茶、灰

今回使用した羊毛フェルトは以下の三種類です。

<黒>


羊毛フェルト 『ハマナカ フェルト羊毛ソリッド 黒 H440-000-9』 Hamanaka ハマナカ

<茶>


羊毛フルフィール ナチュラル 84 ライトブラウン 40g | 羊毛フェルト フェルト羊毛 材料 用品 手芸 手作り ハンドメイド クラフト オリジナル トーカイ

<灰>

ダイソーの羊毛フェルト、モノトーンアソート

リアルワンちゃんを作る場合には、黒、灰、茶、ベージュ、アイボリー、白、ピンクをできるだけ多種類持っていたほうがいいです。

黒や白は、メーカーによって微妙に色味が違うので、作品を通して同じ商品を使うようにしたほうがいいですよ。

写真を見ながら黒と茶を乗せていきます。前ステップの下地が上手く行っていたらすんなり出来上がるはずです。

違和感があれば、そこは形が間違っているので直します。

この時、肉眼でなく写真を撮って比較したほうがいいですよ。肉眼では微妙なミスに気が付きにくいです。写真の写りがおかしければ、形がおかしいんだと思い、違和感が無くなるまで直しておいたほうが後々楽になります。

目の下に少しだけ灰を入れるとリアルになります。

 

STEP5 鼻の作成

材料

・樹脂粘土(黒)
・粘土用ヘラ
・ボンド
・スプレーニス
樹脂粘土はダイソーのものがお勧め

写真をよく見ながら樹脂粘土を鼻の形に成形します。

この時、細い粘土用のヘラがあると便利です。鼻の穴を成形するのはヘラ(先が耳かきのようになっているもの)がないと難しいですが、爪楊枝などでもできなくはないです。


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鼻は一旦ワンちゃんから離して乾燥させ、固まったらニスで光沢を出します。あまり鼻が濡れていないタイプのワンちゃんは、ニスをしないでもいいと思います。

ニスが乾いたら、ボンドで鼻の位置に接着します。

鼻の位置は、少なくとも正面、横向き、斜め上の三角度で違和感の無いように付けないと、後々大変なことになります。

ダックスフンドのようなマズルの長めのワンちゃんは特に気を付けてくださいね。

 

STEP6 お顔の調整

材料

・羊毛フェルト(ベージュ、白)
・フェルティングニードル(細針)

鼻のボンドが乾燥しましたら、マズル周りの色味を調整します。

以下の色味のものを主に用いました。

<ベージュ>


羊毛フルフィール ナチュラル 79 ライトベージュ 40g | 羊毛フェルト フェルト羊毛 材料 用品 手芸 手作り ハンドメイド クラフト オリジナル トーカイ

 


羊毛フルフィール ナチュラル 78 オフホワイト 40g | 羊毛フェルト フェルト羊毛 材料 用品 手芸 手作り ハンドメイド クラフト オリジナル トーカイ

<白>

ダイソーの羊毛フェルト、モノトーンアソート

口の周りやあごの下が難しいです。

髭の穴はここではまだつけません。

ここであまり根を詰めすぎるといつまでたっても終わらないので、ほどほどにして次の工程へ向かいます。

お顔の最終調整は、一番最後でやります。

 

 

~次回に続きます~

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STEP1 目玉の作成

材料

・プラスチックアイ(黒、15mm)
・樹脂粘土(白)

今回は全身ぬいぐるみ(ほぼ等身大)なので、プラスチックアイは15mmにしました。

リアルペット、小型犬、等身大くらいを作る場合は、12~18mmくらいのプラスチックアイをお勧めします。

プラスチックアイはトーカイやユザワヤなどの手芸屋さんに売っています。

樹脂粘土はダイソーのものがおすすめです。

プラスチックアイは半球状なので、わたしは白目の部分を球状になるように付け、本物の目玉のようにしています。

こうすることにより、次の作業が意味のあるものになります。

 

STEP2 目玉を土台に乗せる

材料

・ボンド
・羊毛フェルト用スポンジマット

このやり方はわたしのオリジナルで、とてもお勧めです。

羊毛フェルト用のスポンジマットは、よく羊毛フェルトのニードルとセットになってスターターキットなどに入っているものです。

この固めのマットを小さく切って、目玉の土台に使います。

モデルのワンちゃんの写真を見ながら、目玉の距離・角度に注意してボンドで貼ります。

この作業は地味に大切です。

何故かというと、目玉の下に固い土台を置いておかないと、作品を作っている間に目玉が奥に沈み込んでしまい、修正が大変になるからです。

STEP1で目玉を球にすることで、土台から適度な距離ができ、お顔をうまく作ることができます。

スポンジマットは羊毛フェルトとうまくなじみますし、針が刺さりますし、適度に硬いですし、手に入りやすいので土台として最も適していると思います。

 

STEP3 お顔の下地の作成

材料

・手芸綿(MOKO)
・フェルティングニードル(細針)

STEP2の目玉が固まりましたら、綿を使ってお顔の下地を作成します。

ウールでないとフェルティングできないという人もいらっしゃいますが、ポリエステルの綿でも問題なく出来ます。

ですが、ものによっては固まりにくいものがあります。

お勧めはトーカイさんで売っているMOKOという手芸綿です。

この綿なら全く問題なく固まり、羊毛フェルトを使うよりも断然お安く仕上がります。

この300g一本あれば実物大ぬいぐるみ1つ作ってしまえるくらいのボリュームです。

お顔の下地は、モデルのワンちゃんの写真を見ながら作るのでは少し難しいです。

できたら上記の写真に写っているような、骨格模型があったほうがわかりやすいです。


HUASURV犬の犬の頭蓋骨モデルの解剖学骨格獣医標本教育ディスプレイ

何体も作品を作るご予定がおありの方は、一つ持っていると長く使えていいかもしれません。

頭蓋骨を観察しますと、下あごと上あごのかみ合わせだったり、目の周りの骨の様子だったり、写真ではわかりにくかった部分がよくわかります。

くるくる回せますし、本物ではとても見ることができない角度から観察できますので、リアルなワンちゃんを作りたい方には是非入手してほしいです。

この時点では、骨の特徴を捉えるような作り方でお顔を作ります。

フェルティングニードルはどんな太さの針でも構いませんが、わたしはすべて細針(S)でやっています。

細針は穴が見えにくいし、薄く裏表がある部位(耳など)を作成するときに、裏に違う色が出にくいのでお勧めです。

色を乗せる際に調整するので、この時点では完全に似せる必要はありませんが、マズルの長さや頬の出っ張り、額の出っ張りなど、モデルのワンちゃんのお写真とできるだけ違和感のないようにします。

 

 

~次回に続きます~

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【リアルペット】ブルーボタンインコのリングピロー【鳥さん】

羊毛フェルト作家のYuccaです。

このカテゴリでは、私が過去に手掛けた作品を紹介させていただきます。

ブルーボタンインコのリングピロー

2019.12

ブルーボタンインコが優しく微笑むリングピロー。

我が家で昔飼っていたブルーボタンインコの『ボタン』をモデルに作りました。くちばしの部分に数本のリングを掛けることができます。

普段使いだけじゃもったいない。結婚式の贈り物に。

花嫁の幸せを祈って、『サムシングブルー』というプレゼントを贈る習慣があります。

ブルーボタンインコはそのモチーフとしてぴったりだと思いました。

結婚式に飾っても見栄えがするように、青と白のフェルトフラワーで飾りました。

本当に結婚式に飾ってもらえましたら、その時は追記でご報告いたします。

ギャラリー


商品化について

上記のリングピローは私的な贈答品として作成したものですが、今後商品化を検討しております。

詳細が決まり次第、当サイトにてご報告できたらと思っております。

もし興味のあるお方がおられましたら、その時までお待ちいただけるようお願いいたします。