このコーナーでは、ちょっと物足りない過去絵を修正・加筆しています。
イラストの物足りない点の見分け方、修正加筆の手順について、少しでもイラストを描かれる方の参考になれば幸いです。
今回のお題絵
サークルで描いていた漫画の2巻の表紙絵として描き下ろしたものです。
この絵に違和感を覚えたので修正します。
修正が必要なポイント
この絵について、描き上げた当時は特に違和感を感じていませんでした。
しかし数年経ってから見返してみると、なんだかおかしい。
目が大きすぎる?
頭が大きすぎる?
初めはそう考えていましたが、問題はそこではなかったようです。
赤ペンした結果が上記です。
主な原因は「カウンターの幅が狭すぎる」ことでした。
アイレベルがちょうどカウンターのすぐ上あたりのため、カウンターの板面を描きこむことができず、当時のわたしはその辺りを曖昧にしたまま描き進めてしまいました。
この状態ではカウンターの幅が食パン一袋分しかなく、
①後ろにあるっぽい食パンは多分半分落ちてる
②やたらと女の子は前に出てしまっている
③女の子の頭は前にあるはずなのに、電球の光が後頭部に当たっていないため、電球と女の子の前後関係が不明
という異次元が発生していました。
女の子のデッサンにはさほどおかしな点はないのに、違和感を感じていたのはそのためでした。
ビフォーアフター
修正した絵がこちら。
カウンターを食パン2袋分に広げ、女の子を後ろに下げました。
電球と女の子の前後関係がクリアになり、だいぶおかしな点は解消されたと思います。
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