カテゴリー
イラスト関係記事 自己添削のススメ

【ワンランク上の絵を目指す】小さな絵を大きく描き直す・前編【自己添削のススメ①】

イラストレーターの里華です。

十数年前からのそのそとイラストを生産してきました。

今まで本当にたくさんのイラストを描いてきたのですが、イラストを生産する過程で、

「落書きのつもりがなかなかうまく出来た」

「この絵、構図のアイデアはいいんだけどなぁ」

みたいな残念な絵が生まれることってよくあるんじゃないかと思っています。

今回はそんな残念な絵を、サイトのメインに貼れるようなちゃんとした絵に仕上げてみた例を紹介させていただきたいと思います。

絵師を志す皆様の何かの参考にしていただけたら幸いです。

※使用ソフトはPhotoshop CS2です。


今回のお題

このイラストは、とあるサークルに寄稿するために描いたものです。

そのサークルで求められていたのは、500ピクセル×500ピクセルの小さなイラストで、そんなに手の込んだものである必要がありませんでした。

なので気楽な気持ちで好きなものを詰め込んでみたら、結構色合いの面白い絵が描けたなと、一時期とても気に入っておりました。

しかしこんな小さな絵だと、ネット画面で見ることしかできません。(印刷するととても小さくなってしまうのです)

なので、このアイデアを用いて、あたらしいイラストを描くことにしました。

できたら、ポストカード印刷に堪えるサイズで……。

 

STEP1 大きなサイズに

絵の大改造の最初の手順は、絵のキャンバスを大きくすることです。

切り抜きツールを使い、イラストからはみ出すように切り抜きます。

ポストカードにも使えるように、横長サイズに広げます。

それから、絵の解像度をいじります。

Photoshopだと、イメージ→画像解像度 です。

元々のイラストのサイズはこれでした。

解像度300はそこまで悪くない値ですが、500ピクセルはめちゃめちゃ小さいです。

手っ取り早く解像度を600まで上げました。

3000ピクセル程度あれば十分です。

ファイルのサイズとして20Mバイトもあれば大丈夫でしょう。

重すぎると性能の悪いパソコンだと動きが悪くなります……。

 

STEP2 パーツを散らす

絵を大きくする上に縦横比も変わるので、大幅に描き変えないといけません。

しかし折角の良い構図なので、あまりイメージを変えたくありません。

どうするかとりあえず手を動かしながら考えます。

レイヤーを右クリックなどして複製を取っておくと安心です。増やしたレイヤーを切り刻んで画面に広げていきます。

レイヤーの複製
多角選択で移動したいパーツを区切り
移動ツールで動かします

こんな感じかな。適当です。

見やすいように背景に暗い色を置きました。

 

STEP3 アイテムの追加

現在は中央部がスカスカです。どうにかしないといけません。

アイデアを出すために手を動かします。

適当に過去絵の馬を置いたりしてます。

過去絵

割と私がよくやる手法で、昔のイラストや写真素材などをぶっこんで様子を見ます。

廃遊園地のイメージを入れたいので、ジェットコースターの線路っぽいもので、キノコのある幻想世界を区切りました。

このおかげで、左上のゾーンとその他のゾーンという、2区画となる構図がイメージできました。

女の子の顔を描き変えます。元絵の子は人様のキャラクターですので、そのまま使うことはできません。

どうにもうまく女の子と背景がなじまないので、水の部分を向こうまで広げたりしてます。

しかし、どうも馬がしっくりきません。

どこからか拾ってきた馬の写真をぶっこんでます。最後にはちゃんと自絵に置き換えるので許してください。

後ろに壊れたジェットコースターなど置いてみました。

意外と良い感じだなと思ったので、大まかな構図はこんな感じで決定することに。

 

~後編に続きます~ 

カテゴリー
ミニチュアダックスのリロくん リアルペットの作り方 羊毛・ペット関係記事

【リアルペット】ミニチュアダックスフンドのぬいぐるみ②【作り方】

羊毛フェルト作家のYuccaです。

現在、細々とオーダーを受けてリアルペットのぬいぐるみを制作しております。

まだまだ修行中の身でありますが、わたしの羊毛フェルト作品の作り方など、進捗報告を交えながらご紹介させていただけたらなと思います。

もしご興味がございましたら、ご覧になってくださいね。


STEP4 顔の着色

材料

・羊毛フェルト黒、茶、灰

今回使用した羊毛フェルトは以下の三種類です。

<黒>


羊毛フェルト 『ハマナカ フェルト羊毛ソリッド 黒 H440-000-9』 Hamanaka ハマナカ

<茶>


羊毛フルフィール ナチュラル 84 ライトブラウン 40g | 羊毛フェルト フェルト羊毛 材料 用品 手芸 手作り ハンドメイド クラフト オリジナル トーカイ

<灰>

ダイソーの羊毛フェルト、モノトーンアソート

リアルワンちゃんを作る場合には、黒、灰、茶、ベージュ、アイボリー、白、ピンクをできるだけ多種類持っていたほうがいいです。

黒や白は、メーカーによって微妙に色味が違うので、作品を通して同じ商品を使うようにしたほうがいいですよ。

写真を見ながら黒と茶を乗せていきます。前ステップの下地が上手く行っていたらすんなり出来上がるはずです。

違和感があれば、そこは形が間違っているので直します。

この時、肉眼でなく写真を撮って比較したほうがいいですよ。肉眼では微妙なミスに気が付きにくいです。写真の写りがおかしければ、形がおかしいんだと思い、違和感が無くなるまで直しておいたほうが後々楽になります。

目の下に少しだけ灰を入れるとリアルになります。

 

STEP5 鼻の作成

材料

・樹脂粘土(黒)
・粘土用ヘラ
・ボンド
・スプレーニス
樹脂粘土はダイソーのものがお勧め

写真をよく見ながら樹脂粘土を鼻の形に成形します。

この時、細い粘土用のヘラがあると便利です。鼻の穴を成形するのはヘラ(先が耳かきのようになっているもの)がないと難しいですが、爪楊枝などでもできなくはないです。


ステンレススパチュラ SS-2 [造形工具・彫金工具・粘土ヘラ]

鼻は一旦ワンちゃんから離して乾燥させ、固まったらニスで光沢を出します。あまり鼻が濡れていないタイプのワンちゃんは、ニスをしないでもいいと思います。

ニスが乾いたら、ボンドで鼻の位置に接着します。

鼻の位置は、少なくとも正面、横向き、斜め上の三角度で違和感の無いように付けないと、後々大変なことになります。

ダックスフンドのようなマズルの長めのワンちゃんは特に気を付けてくださいね。

 

STEP6 お顔の調整

材料

・羊毛フェルト(ベージュ、白)
・フェルティングニードル(細針)

鼻のボンドが乾燥しましたら、マズル周りの色味を調整します。

以下の色味のものを主に用いました。

<ベージュ>


羊毛フルフィール ナチュラル 79 ライトベージュ 40g | 羊毛フェルト フェルト羊毛 材料 用品 手芸 手作り ハンドメイド クラフト オリジナル トーカイ

 


羊毛フルフィール ナチュラル 78 オフホワイト 40g | 羊毛フェルト フェルト羊毛 材料 用品 手芸 手作り ハンドメイド クラフト オリジナル トーカイ

<白>

ダイソーの羊毛フェルト、モノトーンアソート

口の周りやあごの下が難しいです。

髭の穴はここではまだつけません。

ここであまり根を詰めすぎるといつまでたっても終わらないので、ほどほどにして次の工程へ向かいます。

お顔の最終調整は、一番最後でやります。

 

 

~次回に続きます~

【リアルペット】ミニチュアダックスフンドのぬいぐるみ③【作り方】 | Trifle Space