羊毛フェルト作家のYuccaです。
現在、細々とオーダーを受けてリアルペットのぬいぐるみを制作しております。
まだまだ修行中の身でありますが、わたしの羊毛フェルト作品の作り方など、進捗報告を交えながらご紹介させていただけたらなと思います。
もしご興味がございましたら、ご覧になってくださいね。
STEP11 耳を付ける
必要なもの
・ブラシマット
・針が8本付けられるフェルティングニードル
・羊毛フェルト黒
ワンちゃんを作るとき、個人的にこの耳を付けるのが一番難しい作業です。
耳はただ適当に付けただけでは似ません。写真を見比べながら根気強く修正、修正の繰り返しでやっと似てきます。
まず、上記の写真のように耳の大体の大きさを紙などで作ってみたりします。カットする羊毛フェルトの量を決めるのに役に立ちます。
耳など薄いものを作るときは、ブラシマットという道具があると捗ります。
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ニードルも、8本くらい付いているものでやらないと、いつまで経ってもフェルト化しません。
針もボキボキ折れるので、替え針と一緒のこのセットを買っておくがお勧めです。
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同じ大きさの2枚の耳を作ったら、エイヤッと取り付けます。
ありゃー…似てません。
いつもここで心が折れます。ここまで順調なことが多いので、しばらく挫折感に苛まされます。
立ち止まっていても仕方ないので、モデルのワンちゃんの写真と見比べながら頑張ります。
スマホの編集機能を使って、どうすれば似るのかペン入れしてみます。
このくらいなら似てると言えるかなー?
耳は肉眼で見ているだけではうまく付いているかわかりません。必ず写真をチェックするようにしています。
STEP12 植毛する
必要なもの
・羊毛フェルト(黒、茶)
植毛のときが最も羊毛フェルトを消費します。
等身大全身ぬいぐるみ(超小型犬)の場合、ほぼ一色のワンちゃんの毛色の羊毛フェルトは、耳と合わせて4~5袋くらいは消費すると考えて材料を用意しておいたほうがいいです。
今回のこのリロくんの毛色だと、黒が4袋、茶色とベージュが1袋、白と灰とピンクは少しあれば大丈夫そうです。
植毛は、大体中指の長さくらいに切った羊毛フェルトを植毛したい部分に当て、真ん中位をグサグサ刺します。
根元をいろんな方向からグサグサ刺して、抜け毛がないようにします。ニードルは二本か三本のものを使う方がしっかりと植わりやすいです。
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とはいえ、完全に抜け毛を防ぐのは難しいです。たくさん植えてブラシをかけ、剥げてしまったらまた植毛するを繰り返します。
ブラシは本物のワンちゃん用のスリッカーブラシを使っています。
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植毛するとこのくらい太ります。1センチくらいかな。なので毛を植える前の体はちょっと細めくらいにしておいたほうがいいかもしれません。
毛を植え終えたところです。ペタッとしているように見えますが、あとでブラシをかけるので気にしません。
お尻にも毛を植えました。
チリチリと飛び出した毛は糸切りバサミでカットすると綺麗になります。
しばらくの間、気が向いたらブラシ→ハサミを繰り返します。この手間で見違えるほどリアルになります。
STEP13 顔を仕上げる
必要なもの
・羊毛フェルト(灰)
おヒゲの穴を付けます。
これをやるのとやらないのでは大分印象が変わります。
このヒゲの穴、普通黒を使うのだと思われるでしょうが、わたしは灰色を使う方がいいと思います。
白いワンちゃんだと薄い灰、茶色のワンちゃんだと濃い灰でやるのが自然な感じになります。
今回メインで使ったのはこんな感じの濃い灰です。
黒々としてしまった部分は、周りのフェルトを針でカリカリして毛羽立たせて隠すようにすると自然な色に落ち着きます。
STEP14 足を仕上げる
必要なもの
・樹脂粘土(黒)
・羊毛フェルト(茶、ベージュ)
いよいよ最後の工程です。
爪と肉球を、モデルの写真やネットで拾った資料を見ながら作ります。実際の前足後ろ足の大きさに合わせて樹脂粘土をそれっぽい形にします。
爪はこんな感じで、ちょっとてっぺんをとがらせるとそれっぽいです。
一日放置して粘土をしっかり固めます。
粘土が固まったら、足に取り付けます。
爪はこのように糸きりばさみで指の一本一本に切り込みを入れ、ボンドを流し込んで固定します。
後ろ足の親指(狼爪)はある子とない子がいるそうなので、要注意。
大抵のワンちゃんは、前足にしか狼爪はないそうです。
肉球はそれらしい位置にボンドで付けます。
後で周りに毛をはやすので、浮いたように見えていても大丈夫です。
一日放置してボンドをしっかり固めたら、人間用の爪切りで爪をカットします。
前足、後ろ足それぞれ肉球周りに毛をはやします。
まだ足の指は苦手なので、探り探りやっています。
指が一本一本独立したように見せるのがリアルな足を作るコツっぽいです。
具体的には、指に当たる小さな肉球はぐるりと取り囲むように毛を植え、肉球と肉球の間に溝があるように凹ませます。掌に当たる大きな肉球は、尖った方には毛を植えずへこませ、反対側のかかとの方には毛を植えて輪郭をぼかします。
爪回りも針でカリカリと毛を立たせて爪を隠すようにして、糸きりはさみで整えて完成!
完成作品
大きさは等身大よりは少し小さいかな~って感じです。
カニヘンダックスだったらこのくらいの大きさなんでしょうかね?
今回モデルになってくれた、ミニチュアダックスのリロくんです!
長らく一緒の時間を過ごせて楽しかったです♪
ありがとうございました!
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