羊毛フェルト作家のYuccaです。
現在、細々とオーダーを受けてリアルペットのぬいぐるみを制作しております。
まだまだ修行中の身でありますが、わたしの羊毛フェルト作品の作り方など、進捗報告を交えながらご紹介させていただけたらなと思います。
もしご興味がございましたら、ご覧になってくださいね。
STEP1 目玉の作成
材料
・プラスチックアイ(黒、15mm)
・樹脂粘土(白)
今回はほぼ等身大リースなので、プラスチックアイは15mmにしました。
リアルペット、小型犬、等身大くらいを作る場合は、12~18mmくらいのプラスチックアイをお勧めします。
プラスチックアイはトーカイやユザワヤなどの手芸屋さんに売っています。
樹脂粘土はダイソーのものがおすすめです。
プラスチックアイは半球状なので、わたしは白目の部分を球状になるように付け、本物の目玉のようにしています。
こうすることにより、次の作業が意味のあるものになります。
STEP2 目玉を土台に乗せる
このやり方はわたしのオリジナルで、とてもお勧めです。
羊毛フェルト用のスポンジマットは、よく羊毛フェルトのニードルとセットになってスターターキットなどに入っているものです。
この固めのマットを小さく切って、目玉の土台に使います。
モデルのワンちゃんの写真を見ながら、目玉の距離・角度に注意してボンドで貼ります。
この作業は地味に大切です。
何故かというと、目玉の下に固い土台を置いておかないと、作品を作っている間に目玉が奥に沈み込んでしまい、修正が大変になるからです。
STEP1で目玉を球にすることで、土台から適度な距離ができ、お顔をうまく作ることができます。
スポンジマットは羊毛フェルトとうまくなじみますし、針が刺さりますし、適度に硬いですし、手に入りやすいので土台として最も適していると思います。
STEP3 お顔の下地の作成
材料
・手芸綿(MOKO)
・フェルティングニードル(細針)
STEP2の目玉が固まりましたら、綿を使ってお顔の下地を作成します。
ウールでないとフェルティングできないという人もいらっしゃいますが、ポリエステルの綿でも問題なく出来ます。
ですが、ものによっては固まりにくいものがあります。
お勧めはトーカイさんで売っているMOKOという手芸綿です。
この綿なら全く問題なく固まり、羊毛フェルトを使うよりも断然お安く仕上がります。
この300g一本あれば実物大ぬいぐるみ1つ作ってしまえるくらいのボリュームです。
お顔の下地は、モデルのワンちゃんの写真を見ながら作るのでは少し難しいです。
できたら上記の写真に写っているような、骨格模型があったほうがわかりやすいです。
HUASURV犬の犬の頭蓋骨モデルの解剖学骨格獣医標本教育ディスプレイ
何体も作品を作るご予定がおありの方は、一つ持っていると長く使えていいかもしれません。
頭蓋骨を観察しますと、下あごと上あごのかみ合わせだったり、目の周りの骨の様子だったり、写真ではわかりにくかった部分がよくわかります。
くるくる回せますし、本物ではとても見ることができない角度から観察できますので、リアルなワンちゃんを作りたい方には是非入手してほしいです。
この時点では、骨の特徴を捉えるような作り方でお顔を作ります。
フェルティングニードルはどんな太さの針でも構いませんが、わたしはすべて細針(S)でやっています。
細針は穴が見えにくいし、薄く裏表がある部位(耳など)を作成するときに、裏に違う色が出にくいのでお勧めです。
色を乗せる際に調整するので、この時点では完全に似せる必要はありませんが、マズルの長さや頬の出っ張り、額の出っ張りなど、モデルのワンちゃんのお写真とできるだけ違和感のないようにします。
今回はモデルのワンちゃんのお写真が正面一枚しかなかったため、グーグル検索などで似たようなお顔のチワワさんを探して横向きなどの確認をしました。
~次回に続きます~